Android StudioでアプリにAdMobを実装して広告を表示する
アプリに広告を入れて収益化を図りたい
アプリで収益化を図るならAdMob広告を実装するのが最も手軽です。ここではその手順を紹介したいと思います。
実行結果
まずは成果物です。今回の手順により、以下の実行結果となります。
HelloWorldアプリにAdMobを追加した簡単なものです。広告は便宜上モザイク処理をかけています。
AdMob実装の流れ
AdMobを実装するには以下の作業が必要になります。
1.AdMobアカウントの登録
2.AdMobにアプリを登録
3.Google Play Servicesのインストール
4.build.gradleの変更
5.AndroidManifest.xmlの変更
6.Activity(XML)を変更
7.Activity(Java)を変更
1.AdMobアカウントの登録
AdMobを表示するにはアカウントの登録が必要になります。
AdMob を活用してモバイルで宣伝 - アプリのためのモバイル広告 – グーグル広告 でアカウントを作成してください。
2.AdMobにアプリを登録
AdMobアカウントを登録したら、次に広告を表示したいアプリを登録します。一般に公開されているアプリでなくても登録することはできるので気軽に登録しましょう。
AdMobにログインしたら [収益化] を選択後、[+ 新しいアプリを収益化] をクリックします。
[アプリを手動で追加] を選択。アプリ名を入力し、プラットフォームを [Android] とします。
[バナー]を選択し、広告ユニット名を入力します。
ここまでの手順で [広告ユニットID] が発行されます。このIDをアプリに埋め込むことになるのでメモしておきます。
以上でAdMobに関する設定は終わりです。以降はAndroid Studioでの実装になります。
3.Google Play Servicesのインストール
AdMobをAndroid Studioで利用するには [Google Play Services] が必要になります。SDK Managerでインストールします。SDK Managerでの詳しいインストール手順は Android Studioでエミュレータを高速化する方法 - Android Studioでアプリ開発! を参考にしてください。
4.build.gradleの変更
プロジェクトの build.gradle を開きます。
dependencies に compile 'com.google.android.gms:play-services:5.0.77' を加えて、プロジェクトのコンパイル対象とします。
dependencies { compile 'com.google.android.gms:play-services:5.0.77' compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar']) }
ちなみに 5.0.77 とはSDKのバージョンのことで、環境によっては違う場合があります。Android Studio.app パッケージ内の /sdk/extras/google/m2repository/com/google/android/gms/play-services にSDKバージョンがありますのでご確認ください。
5.AndroidManifest.xmlの変更
AndroidManifest.xml を開きます。
追加1と追加2の部分を追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" package="***.helloworld" > <application android:allowBackup="true" android:icon="@drawable/ic_launcher" android:label="@string/app_name" android:theme="@style/AppTheme" > <activity android:name=".MyActivity" android:label="@string/app_name" > <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.MAIN" /> <category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" /> </intent-filter> </activity> <!--追加1 ここから--> <meta-data android:name="com.google.android.gms.version" android:value="@integer/google_play_services_version"/> <activity android:name="com.google.android.gms.ads.AdActivity" android:configChanges="keyboard|keyboardHidden|orientation|screenLayout|uiMode|screenSize|smallestScreenSize"/> <!--追加1 ここまで--> </application> <!--追加2 ここから--> <uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/> <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/> <!--追加2 ここまで--> </manifest>
6.Activity(XML)を変更
AdMobを表示したいアクティビティのレイアウトファイルを開き、以下のソースを追加します。
<com.google.android.gms.ads.AdView xmlns:ads="http://schemas.android.com/apk/res-auto" android:id="@+id/adView" android:layout_width="fill_parent" android:layout_height="wrap_content" ads:adUnitId="広告ユニットID" ads:adSize="BANNER" />
[adUnitId] にはAdMobで発行された広告ユニットIDを指定します。
このソースを追加することで毎回レンダリングエラーが出るようになります。
けど、実害はないので毎回×を押して閉じます。
7.Activity(Java)を変更
いよいよ最後の作業です。AdMobを表示したいアクティビティのjavaプログラムを開いて、以下のソースを onCreate() に追加します。
AdView adView = (AdView)this.findViewById(R.id.adView); AdRequest adRequest = new AdRequest.Builder().build(); adView.loadAd(adRequest);
ソースを追加すると、自動的に
import com.google.android.gms.ads.AdRequest; import com.google.android.gms.ads.AdView;
がインポートされます。
以上で作業は終わりです。プロジェクトを実行するとAdMobが表示されると思います(AdMobが表示されるには少し時間がかかるかもしれません)。
まとめ
アプリにAdMob広告を表示する手順を紹介しました。AdMobへのアプリ登録やAndroidManifest.xmlの変更に手間が必要なものの、これらは同じアプリであれば一度設定するだけで済みます。あとは表示したいアクティビティとJavaファイルに都度必要なソースをペーストしていけば簡単に実装することができます。
アプリにAdMob広告を表示して収益化を図りましょう。
Android StudioではじめるAndroidプログラミング入門
- 作者: 掌田津耶乃
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2014/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 柴田文彦,川口仁
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2014/01/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る